リーフの次なる主役に「サイルストーン」を選んだ、ひとつの確信。
「キッチンは、空間を支配する最大の家具である」
これは、私が次期代表になるオーダーキッチン専門店リーフが何よりも大切にしている考え方です。この信念を形にするため、私は南青山の「コセンティーノ・シティ」へ足を運びました。
目的は、リーフが次なる展示の主役に据える素材、「サイルストーン」の真価を確かめるため。
製作側としての鋭い視点と、一人の人間として感じた心躍るような高揚感。
その両方を満たしてくれた、素材の圧倒的な力についてお伝えします。

サンプルを超えた先にある「素材感」
家づくりにおいて、サンプルは大切な道標です。しかし、キッチンを単なる「設備」ではなく「建築の一部」として捉えたとき、その真の姿はより大きなスケールの中に現れます。
ショールームで目の当たりにしたのは、壁一面を覆う最大3メートルという巨大な原板。
そこには、小さなカットサンプルを見つめているだけでは気づけなかった、サイルストーン特有の「うねり」や「奥行き」、そして光を吸い込むような独特の質感が息づいていました。空間全体を司る「素材の力」を肌で感じたとき、私の心の中にある期待は、揺るぎない確信へと変わりました。

「断面(エッジ)」に宿る、家具屋としてのプライド
数あるクォーツストーンの中で、なぜ私たちは「サイルストーン」を選んだのか。 その決定打は、表面の美しさ以上に「断面(エッジ)」にありました。
家具屋から始まり、建築へと領域を広げるリーフにとって、最も重要なのはその板が「塊(かたまり)」として存在しているかどうかです。
- フルボディ(全層)構造の真価 サイルストーンは、表面だけにパターンを施した素材とは一線を画します。中まで緻密に詰まった「フルボディ」構造だからこそ、厚みを持たせ、角を落とした際に、断面にまで素材の命が宿ります。
- 彫刻的な美しさ 断面が美しいということは、そこが「家具」から「彫刻的な建築」へと昇華する瞬間です。作業台としての機能を超え、住まいに鎮座する確かな存在感。このディテールへのこだわりこそが、私たちのプライドです。

個人的にも魅了された、製造背景にある誠実さ
私たちが素材を選ぶ基準は、見た目だけではありません。 サイルストーンを展開するコセンティーノ社の製造哲学「HybriQ+(ハイブリックプラス)」にも、深く共鳴しました。
製造工程において100%の再生電気と99%の再生水を使用し、環境への負荷を最小限に抑える。
「永く愛される家づくり」を目指す私たちにとって、その素材がどのような思想で作られているかは極めて重要です。美しさの裏側に、つくる側の誠実さが宿っていること。
それが、自信を持ってお客様に提案できる理由の一つです。
まとめ:家具から、その先の建築へ
現在、リーフではこのサイルストーンを用いた新しいキッチンの展示計画を、大阪で着々と進めています。
青山で浴びた、素材の圧倒的なエネルギーをどう切り出し、どう磨き上げ、暮らしの風景に馴染ませていくか。
家具のディテールから始まり、やがて建築全体へと広がっていく豊かな暮らし。 リーフが描く「家具から始まる建築」への挑戦、そしてRAYm’sが大切にする「豊かな住まい」への新しい一歩は、この一石の塊から始まります。
【展示予告】
大阪・リーフでのサイルストーン・ニューモデル展示。
私も完成を心待ちにしている、特別な一台となります。公開をどうぞ楽しみにお待ちください。
