書記長に任命された光山です。
本日は第3回構造計画スペシャリストのミーティングがありました。
ミーティングと言ってもそれぞれの動きや進捗状況を確認しながら一歩ずつ進んでいくスタイルです。
構造計画スペシャリストとは?については、こちらの記事をご覧ください。
「エコハウス大賞」審査のお話
冒頭は佐藤さんから、エコハウス大賞の審査の話がありました。
エコハウス大賞については下記をご覧ください。
日本エコハウス大賞2024|建築知識ビルダーズ (builders-ecohouse.jp)
年々ハイレベルになっており、どの物件を選ぶか審査員の方々は頭を悩ませているようです。
省エネのレベルが高すぎて差がつかず、デザイン性や間取りの提案で審査をしているのが最近の傾向だそうです。
その審査員の中で唯一の構造設計者である佐藤さんからは「構造はまだまだ課題あり」との評価でした。
X(旧Twitter)でも話題にあがっていたので気になっていましたが、、、
140件ほどエントリーされていますが、構造計画を意識して計画してそうな会社は10社程度。
忖度なしで審査するために、会社名は伏せられた状態で審査をしているようですが、構造がキレイな間取りは2~3社。
そのうち、2社が構造塾コンサル会員だったそうです。
そのほかは、耐震等級こそ「3」を取得しているようですが、ほとんどが構造計算は外注に丸投げ、結果、耐震等級3!以上!というような内容だったそうです。矩計図で不整合部分が多く見受けられたそうです。
普段から勉強されてらっしゃる方は、そのあたりを理解して提案しているようです。
それぞれの進捗
伊藤さん
嬉しい報告2件。
・三重のゼネコン設計部の担当者(若手社員)が構造計算内製化に向けて担当者に。結果どんどん前に進み、そこから新たな学びに繋がっている。その担当者も「頑張ってやってみます!」と前向きな姿勢に喜びを感じる。
・構造計画が悪いプランが多い会社に、産休明けの2級建築士さんが戻ってきた。操作入力のサポートをしていると次第に構造区画の意味が分かり、過去のプランを遡り見ると良くないことも理解された。
→教えることで新たな気付き、学びが生まれる。
→徐々に成果が出て、やりがいも感じる
井手さん
新築検討のお客様。予算が合わないケースが2件続きであった。
空き家の改修や再販を今後視野に。空き家の価値を見る目をつける必要性がある。
→基準をつくる。土地の良し悪しだけでなく、建物の性能をチェックする指標
→能登の古民家。手放したい人も多く、公費解体では古材もらえないので勿体ない。何かうまく利用できないか。
→古民家の水平構面問題。水平構面なしで地震力が流す方法もあるが(耐力壁の面積割合の量で地震力を分散させる=中心の耐力壁が外周部耐力壁の2倍があれば)難しい。水平構面は地震力を分散させるための役割。
光山
私は前回のミーティングで、佐藤さんから構造計算ソフトを覚えることを勧められた。(今までは忙しいを言い訳に、人任せにしていた、、、恥)
環境塾で貸し出し中のアーキトレンドで構造計算ソフトの使い方を学んでいる。
→構造計算ソフト覚えたら次は耐震診断ソフトも。と構造王…。頑張ります。。。
また、先週伺った、島根の勝部建築さんの物件視察、静岡のみらつぐの会のリノベ物件視察の話をしました。
勝部建築さんではコスパの高い付加断熱の見学。
みらつぐの会(未来へつなぐ工務店の会:静岡県)のリノベはすごくハイレベルだったので、説明は一緒に行った早川さんに任せました(笑)
さすが早川さん。無茶ぶりにも関わらず、さっと写真付きで解説。
早川さん
・みらつぐの会のリノベ改修
基礎を新設することの重要性。無筋基礎のままだと低減する。新設するから耐力壁が活きる。上部構造評点1.5(判定:倒壊しないレベル)にするには基礎が大事。
直下の既設基礎を使えないときの新しい発想。
・耐震診断の物件
大阪の工務店リノベ改修の耐震診断。
南面の耐力壁が不足するので、早速みらつぐで見た基礎の改修方法を検討。そうすることによって南側の耐力壁を5.0倍で見れるようになる。
→先の「エコハウス大賞」同様に「リノベアワード」も、60件応募の中、半分以上が構造的に課題ありとのこと。構造大事ですからね
・コンサル企業
注文住宅のコンサル4回目が終了。綺麗に区画が割れていて、レベルが上がってきている。スケルトンインフィルにもっていくための計画を。
→前向きでない企業も中には居て、個人のトレーニングとして全物件構造計画チェックをしている。
次回ミーティング
次回ミーティング内容の前に少しだけ、
早川さんのXに投稿されてた話も出たので、それも貼っておきます。
もとの間取りが悪いから梁が大きくなるということ。
構造計画ができている間取りとそうでない間取りの梁の大きさはこうも変わります。
次回はそれぞれのプランを持ち寄り、レビューを行います。実際のプランからいろんな考え方を学びます。
また、秋に早川さんが「子供たち」に向けた構造や耐震を題材に話す機会があるので、その案も随時募集しています。
どんな話がよいか考えてみよう。では本日もご覧いただきありがとうございました。
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