「高性能住宅は本当に光熱費が安いの?」
家づくりをご検討中のお客様から、よくいただく質問です。
今回は、奈良県生駒郡斑鳩町で建築した住宅について、
2024年12月から2026年6月までの19か月間の電気料金と電気使用量、
さらに太陽光発電・売電実績をご紹介します。
実際にお住まいのオーナー様からご提供いただいたリアルなデータです。
建物概要
- 奈良県生駒郡斑鳩町
- 木造2階建て・3LDK
- 延べ床面積:29坪
- 高断熱・高気密住宅(UA値:0.35W/㎡K・C値:0.2㎠/㎡)
- 許容応力度計算による耐震等級3
- 熱負荷計算による空調設計
- 壁掛エアコン(1階1台・2階1台)
- 太陽光発電搭載
- ガス併用住宅(ハイブリッド給湯器)
- 関西電力「なっトクでんき」契約(ガスとのセット契約向けプラン)
電気料金(19か月)
2024年12月〜2026年6月
- 電気代合計:121,790円
- 平均電気代:6,410円/月
- 使用電力量合計:4,328kWh
- 平均使用量:228kWh/月
冬場は暖房負荷が増えるため使用量は増えますが、春から秋にかけては120〜200kWh程度で推移しています。
月別表
| 月 | 電気代 | 使用量 |
|---|---|---|
| 2024年12月 | 5,309円 | 181kWh |
| 2025年1月 | 10,229円 | 335kWh |
| 2025年2月 | 8,355円 | 303kWh |
| 2025年3月 | 6,941円 | 253kWh |
| 2025年4月 | 4,685円 | 167kWh |
| 2025年5月 | 4,071円 | 139kWh |
| 2025年6月 | 3,854円 | 133kWh |
| 2025年7月 | 5,428円 | 185kWh |
| 2025年8月 | 6,538円 | 238kWh |
| 2025年9月 | 5,819円 | 218kWh |
| 2025年10月 | 4,413円 | 167kWh |
| 2025年11月 | 4,498円 | 159kWh |
| 2025年12月 | 5,725円 | 199kWh |
| 2026年1月 | 12,985円 | 421kWh |
| 2026年2月 | 13,024円 | 486kWh |
| 2026年3月 | 7,347円 | 294kWh |
| 2026年4月 | 5,032円 | 184kWh |
| 2026年5月 | 4,170円 | 146kWh |
| 2026年6月 | 3,367円 | 120kWh |
太陽光発電・売電実績(21か月)
2024年10月〜2026年6月
- 発電量合計:9,933.1kWh
- 平均発電量:473kWh/月
- 売電量合計:7,261.0kWh
- 平均売電量:346kWh/月
- 売電率:約73.1%
FIT売電単価16円/kWhで換算すると、
売電収入は約116,176円となりました。
月平均では
約5,532円/月の売電収入になります。
買電と売電を比較すると
- 月平均の電気代(買電):約6,410円/月
- 月平均の売電収入:約5,532円/月
その差額は、約878円/月となりました。毎月の負担額です。
年間に換算すると、約10,500円の負担です。
※買電データ(19か月)と売電データ(21か月)の月平均から算出した概算値です。
データから分かること
約2年間の実測データを見ると、
- 少ない買電量で生活できている
- 太陽光発電で多くの電気をまかなえている
- 余剰電力を売電することで電気代を大きく抑えられている
ことが分かります。
特に春から初夏は発電量が多く、買電量は130kWh前後まで低下しています。
一方、冬は暖房負荷が増えるため使用量は増えますが、
それでも快適な室内環境を維持しながら生活されています。
RAYm’sが考える家づくり
私たちは、
- 断熱性能
- 気密性能
- 日射取得・遮蔽
- 構造
- 熱負荷計算
- 空調計画
これらを一体で設計し、
「少ないエネルギーで一年中快適に暮らせる住まい」
を目指しています。
性能はUA値やC値だけではありません。
実際に住み始めてから、
- 夏も冬も快適に暮らせること
- 光熱費が抑えられること
- 長く安心して住めること
それらすべてが、本当の住宅性能だと考えています。
まとめ
奈良県斑鳩町のこの住まいでは、約2年間の実測データから次の結果となりました。
- 平均電気代:6,410円/月
- 平均使用電力量:228kWh/月
- 平均発電量:473kWh/月
- 平均売電量:346kWh/月
- 売電収入:約5,532円/月
現在は余剰電力を売電していますが、今後は日中の太陽光発電を利用して給湯する運転を取り入れることで、自家消費率をさらに高めることができます。その為にハイブリッド給湯器を採用しています。
また、将来的に蓄電池を導入すれば、昼間に発電した電気を夜間に利用できるようになり、買電量の削減や災害時の備えとしても大きなメリットが期待できます。
高性能住宅は、「断熱性能が高い家」ではなく、住み始めてからの快適さと、省エネルギーな暮らしを長く実現できる家です。
RAYm’sでは、これからも実測データを公開しながら、「住んでから満足できる家づくり」をお伝えしていきます。
