5.22kWの太陽光で月833kWh発電。
注目すべきは「発電量」よりも「買電量」。
高性能住宅の性能は、UA値や断熱等級だけでは分かりません。
本当に大切なのは、実際に暮らしたときにどれだけエネルギーを使い、どれだけ快適に過ごせるかです。
今回は、川西の家の2026年5月の電気使用量をまとめてみました。
結論から言うと、5.22kWの太陽光発電システムで833.2kWhを発電し、買電量はわずか131.7kWh。
5月は「電気代を払う家」というより、「電気で収益を生む家」に近い状態となりました。
2026年5月の実績
| 項目 | 実績 |
| 発電量 | 833.2kWh |
| 売電量 | 608.2kWh |
| 買電量 | 131.7kWh |
| 自家消費量 | 225.0kWh |
※自家消費量=発電量−売電量
1日平均で見ると
| 項目 | 平均 |
| 発電量 | 26.9kWh/日 |
| 売電量 | 19.6kWh/日 |
| 買電量 | 4.2kWh/日 |
| 自家消費量 | 7.3kWh/日 |
1日あたりの買電量はわずか4.2kWh。
一般的なオール電化住宅と比較しても非常に少ない数値です。
同じ5kW台の太陽光住宅と比較すると
川西の家の太陽光容量は5.22kWです。
最近では7〜10kWの太陽光を搭載する住宅も珍しくありませんが、特別大きな太陽光を載せているわけではありません。
それでも5月の発電量は833.2kWhに達しました。
一般的な5kW台の住宅と比較すると、次のようになります。
| 項目 | 川西の家 | 一般的な5kW台住宅 |
| 太陽光容量 | 5.22kW | 約5kW |
| 発電量 | 833.2kWh | 600〜750kWh程度 |
| 買電量 | 131.7kWh | 250〜450kWh程度 |
| 発電係数 | 159.6kWh/kW | 120〜145kWh/kW程度 |
発電量は一般的な5kW台住宅を上回り、買電量は半分以下という結果でした。
発電条件も良好
川西の家の太陽光は、
- 南向き
- 方位のズレがほとんどない
- 屋根勾配2寸
という条件です。
2寸勾配は発電量が最大となる角度よりは緩やかですが、5月は太陽高度が高いため大きな不利にはなりません。加えて南向きという好条件もあり、高い発電実績につながりました。
本当に注目したいのは「買電量」
今回のデータで最も注目すべきなのは発電量ではありません。
買電量が131.7kWhしかないことです。
一般的なオール電化住宅では、5月でも300〜500kWh程度の電力を購入するケースが少なくありません。
それに対して川西の家は131.7kWh。
つまり、
「たくさん発電する家」ではなく、「そもそも電気を使わない家」
になっているということです。
断熱性能、気密性能、空調計画、給湯計画。
これらがバランス良く設計されているからこそ、買電量をここまで抑えられています。
売電収支を計算してみる
売電単価を19円/kWhとすると、
608.2kWh × 19円=11,556円
買電単価を26円/kWhとすると、
131.7kWh × 26円=3,424円
差額は、
11,556円 − 3,424円=+8,132円となりました。
基本料金を考慮しても十分に黒字圏です。
雨の日はどうだった?
発電量が大きく落ち込んだ日は、
- 5月3日:5.6kWh
- 5月21日:4.1kWh
でした。
その一方で買電量は、
- 5月3日:7.0kWh
- 5月21日:7.9kWh
まで増加しています。
天候による影響が数字にもはっきり表れています。
しかし注目したいのは、雨の日でも買電量が10kWhを超えていないことです。
一般的なオール電化住宅では、5月でも1日あたり10〜15kWh程度の電力を購入するケースが少なくありません。
それに対して川西の家は、発電がほとんど期待できない雨天時でも7〜8kWh程度。
つまり、
「太陽光が発電しているから電気代が安い」のではなく、そもそも住宅そのものの消費電力が少ない」
ことが分かります。
晴れの日だけでなく、発電条件が厳しい日でも買電量が大きく増えない。
これも高性能住宅の大きな特徴の一つです。
まとめ
川西の家は、5.22kWの太陽光で月833.2kWhを発電し、買電量はわずか131.7kWhでした。
もちろん発電量も優秀ですが、本当に価値があるのは「電気をたくさん作ること」ではありません。
住宅そのものの性能を高めることで、そもそも電気を使わない暮らしを実現できていることです。
家づくりは太陽光を多く載せれば良いわけではありません。
断熱・気密・空調・給湯計画、そして住まい方まで含めて設計することで、初めてエネルギー収支の良い家になります。
川西の家は、その考え方を数字で証明してくれた一例と言えるでしょう。
